ひさびさ・・・
大学の授業にもなんとか慣れ始め、サークルでも顔を覚えてもらい、そろそろバイトを始めることにしました。
家の近所にちょうど募集している飲食店を発見し、すぐさま電話をして面接を済ませる。印象的に恐らく合格だろう。
で、その帰りに友人が歩いているのを目撃しました。
何故か自転車を担ぎながら
・・・・・・このパターンは経験者なら分かる。十中八九アレだろう。
「なぁ!!お前こっから家近いしこれ(チャリ)預かって」
やっぱりな、鍵がないんだろうな。
自転車を担いで歩くなんて、それ以外考えられないよな。
しかし、自分もチャリに乗って面接に行っていたため、預かろうにも家に持って帰る手段がない。
二人で頭を悩ませる。さぁて、どうしようか・・・・・・。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
友「これ100均の鍵じゃねぇ?」
友人の一言、そういえばそうだ。
僕の鍵と友人の鍵は、よく見れば同じ種類の鍵で、違いと言えば、僕のが青色で、友人のがオレンジ色な所だけだ。
友人は僕のチャリから鍵をひったくると、おもむろに自分の鍵へ差し込む。
イモ「いやいや、それは無理やろう・・・・・・」
友「いや、100均のには稀に同じ種類のがあるらし――」
カチャリ
マジ??
友「いやっほぉぉぉぉーーー!!」
イモ「ちょwwwwwww叫ぶなwwwwww」
道のド真ん中で叫び出す友、流石にビビる自分。
素早くチャリに乗り込む友人、ここに来るまでにどれだけ時間と体力を使ったのだろうか・・・・・・。
ってか、普通鍵開くか!? これでいいのか100均!?
「じゃあな!!」
満面の笑みを浮かべ、チャリに乗った友人は、すぐに僕の視界から消えて行った。
こういう日もあるんだなぁ・・・・・・と、しみじみ思いました。
―finー